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  鯉の歴史 と SDGs


置賜地方の鯉食文化 : 江戸時代~

- 江戸時代に米沢藩藩主”上杉鷹山”が鯉の養殖を奨励したのが始まりとされます。その時代、山に囲まれた置賜地方では魚や肉などのたんぱく質が十分でなく、民は質素に暮らしていました。その解決策として、生命力が強く、栄養の豊富な鯉が選ばれたのです。


生活に根付いた鯉 : 江戸~明治

- 鯉は雑食で常に水中の餌を食べているので、その能力が重宝することに。昔はお堀や水路、家にあった貯水池に放され、食卓で余った残り物などを餌として育てられたそうです。そうして大きくなった鯉は、お正月やお祝いのときにごちそうとして食されました。


製糸業と鯉 : 明治~昭和

-明治時代に入ると、置賜地方では製糸業が盛んになりました。繭を糸にして、羽前エキストラと呼ばれる高品質の絹糸を生みだした半面、大量に残ったのが繭のなかの蚕(かいこ)。当時はその蚕を鯉の餌として利用することで、養殖が盛んに行われていったのだそうです。全てのモノが貴重な時代。"捨てる"のではなく"どう利用するか"を考えるのが当たり前だったのですね。


現在の取り組み : 平成

当店では"鯉の頭や骨、尾など"捨てることになってしまう部分は、水産飼料をつくっている業者さんにもっていって頂きます。また、捌きはじめに取る"鯉の胆のう"は薬を作る業者さんへ。鯉は栄養価の高さから薬魚とも言われますが"漢方"の材料として使われるのだそうです。







余すところなく、色々なものに還元されていく鯉は、とても優秀な食材ですね。


大量に出されるゴミや廃棄ロスなどたくさんの問題を抱える現代。

SDGs 「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」 という言葉もよく耳にするようになりました。


昔は当たり前だった、モノを大切にする姿勢や知恵を知ることで

日常の小さな行動を変えていく、そんな些細なきっかけになればと思います。


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